映画「デンジャー・クロース 極限着弾」公式サイト » 武器解説

オーストラリア陸軍

オート・メラーラMod.56 105mm榴弾砲
イタリアのオート・メラーラが1950年代に火力支援用に設計した山岳用榴弾砲。Mod.56イタリアだけでなく世界中に広く輸出され60年代には英軍がQF 25ポンド砲の後継に選定L5 105mm榴弾砲として制式採用したため英連邦加盟国でも広く使用された。本作冒頭で派手に火を吹きながら報復砲撃を行っているが実際にはあんなに火は出ない。

L1A1 セルフローディングライフル
オーストラリアは、イギリスやカナダと共にFALの改良型を採用した。オーストラリア軍が採用したL1A1はSelf-Loading Rifleを略したSLRの呼称で呼ばれた。口径7.62x51mm弾を使用する。本作でもほとんどの兵士が携行している。

ベルUH-1イロコイ
ヒューイの愛称で呼ばれる汎用ヘリコプター。ベルヘリコプターによって開発され、1960年軍制式に。制式呼称のUH-1は1962年になってから付された。悪天候の中弾薬満載で救援に飛立つヒューイは騎兵隊そのものって感じだ。

M113APC兵員輸送車
1960年に採用されたアルミニウム装甲を持つ初の量産戦闘車輌で、以前の装甲車よりもはるかに軽量になった。それても搭乗員を小銃火器から保護するのに十分な装甲厚だ、空輸可能で水にも浮くとか・・・これマジです。

オーウェン・マシンカービン
オーストラリアで独自開発された短機関銃。水道管を使って製造するという伝説を生んだ変わり種、上部に弾倉を装着。作動方式はシンプルなオープンボルト方式を採用、劇中でも独特な発射音を披露している。二次戦時から存在する30年選手。口径9mm×19パラべラム弾

M60汎用軽機関銃
1957年に米軍に導入され、ベトナム戦争全般で使用された汎用軽機関銃。現在では後継に主座を渡したが、いまだ現役。オーストラリア軍でも使用されている。本作でも分隊支援火器として頼もしい存在感だ。口径7.62×51mm NATO弾を使用

M16アサルトライフル
1964年米軍に採用、翌年にはベトナム戦争中のジャングル戦用に配備されたアサルトライフルの代名詞。マクナマラ国防長官の鶴の一声で決まったとの噂もある。オーストラリア軍でも採用され本作にはM16と改良型のXM16E1 (後のM16A1)も混在して登場する。口径5.56×45mm弾を使用

M2ブローニング・キャリバー50重機関銃
1930年代から現在まで、車両搭載兵器として、また航空機銃として世界中で広く使用されてきた優れもの。作中ではM113APCのメインウエポンとして大活躍した。世界一まっすぐ飛ぶ弾として有名な口径12.7×99 mm弾を使用する。

M1911 A1自動拳銃
ジョン・ブラウニング設計の傑作拳銃で100年を経ても色褪せない名銃だ。コルト45、45オート、ガバメントなどと称される。ハリー・スミス少佐が弾丸の尽きたM16を打捨て腰のホルスターからコイツを引抜き北の正規兵を撃倒すシーンは秀逸だった。45ACPまたは455ACP弾を使用

北ベトナム軍・南ベトナム民族解放戦線

AK47自動小銃
1948年ソ連軍に採用されて以来、いまだ世界標準。一番人の命を奪った銃として君臨する強者。二次戦下、サブマシンガンの火力・ライフルの射程と精度を組み合わせたドイツの名銃Stg 44 アサルトライフルのDNAを継ぐソ連の名銃である。7.92×33mm Kurz弾使用

SKS-45スミルノフ・セミオートマチック・カービン
1945年から現在に至るまで使い続けられている。北ベトナムといえばSKSカービン、銃身下部にニードルバヨネット(槍銃剣)を装備7.92×39mm弾使用

SG43重機関銃
1943年M1910マキシムの後継としてソ連軍に導入された機関銃。三脚、装甲車両に搭載される。信頼性が高くジャムの起きにくい機関銃である。本作では車輪付きマウントを用いて汎用され、独特な存在感を出していた。7.62x54mmR弾を使用

モシン・ナガンM1891/30小銃
ナガンの最も多作なバージョン。1930年から1945年までのすべてのソ連兵に対する標準的な小銃として製造された。小屋に潜んだNLFの狙撃手が手にしていたM91/30小銃の狙撃バージョンには、ソビエト製のツァイス設計のコピーである4倍のPEまたはPEMスコープが装着されていた。7.62x54mmR

Stg44突撃銃
Stg=Sturmgewehrシュトゥルムゲベール は突撃歩兵の意で、第二次世界大戦ドイツのMP44としても知られている最初に成功したアサルトライフルだ。MPはマシーネンピストーレ、こんな凄い銃を持てる北ベトナムの正規兵が羨ましくなった。7.92×33mm Kurz弾使用